高タンパク質ダイエットはやめなさい

3か月で10キロ痩せられるアンチエイジングダイエットを指導しています下元です。

最近またもや見つけてしまいました。

「あなたも、こうなれる！」

そう謳う黒光りする男のポスターを・・・

＾＾；

ここは長野県茅野市は白樺湖の膝下、入り口。

標高１４００メートルの世界にもこんな広告があるんですねぇ・・・。

生っ白いぽっちゃり体型の男性がそのビフォー体型から・・・

黒光りする贅肉の全くないマッチョに変身する！！

田舎の観光地だろうが大都会東京だろうがこの手のポスターにお目にかからないことがないです！

しかし、スローガンは良いんですけどそんな人、見たり聞いたりしたことってそうそうありますか？

そりゃ、大手のダイエットコースをてがけるジムの近くに行けばそういう人はいるでしょう。

でも街なかで圧倒的に目立つのは中年期以降、ぽっちゃりしているのが当たり前でもはや改善する気のない方々の体型の方では・・・？

そんなにも「あなたもこうなれる！」が本当ならば、かつて私も同じ結果が出ていたことでしょう！

私はみなさんと同じく、そのやり方で結果が出なかった。

だから今のやり方に行き着いたんです！

どこまで痩せたいのか？

どんな体型になりたいのか？

最終的なゴール地点はなんなのか・・・。

何になってもいいとしたら、皆さんはどんな理想のスタイルを思い浮かべますか？

やるならベストを選ぶのではないでしょうか？

当時の私もベストをチョイスしました！

映画「DIVE!」ってご存知ですか？

今や漫画にもなりましたが、俳優の林遣都さんが演じられている飛び込み競泳に青春をかけるスポ根（？）映画です。

この俳優さんのキレッキレの締まった筋肉質体型が当時のわたしのゴールでした。

ぜひ検索してみてください。

まさに「理想」なんですよ。

「理想」の対義語は「現実」なのかな？（しらんけど）

理論もメソッドも何もない上に、二十歳くらいの頃の有り余る馬力で勝負していましたから、腕立てに腹筋に有酸素運動の数々にやりまくりました。

週に３回は各周３０キロ近くの距離を走ったりなんて事もやっていました。

でも、あの「理想」にはまったく近づけやしませんでした。

そこで、とあるアイテムを取り入れることにしました。

なんと、それを取り入れると・・・

あの「理想」の体型が手に入ってしまったのです！

そのアイテムとは、いわゆる「置き換えダイエット食品」。

一日三食のうち１～２食をこの低カロリー食品に置き換えることでダイエットを目指します。

脂質も糖質も抑えられていて、おまけに高タンパク質食です！

痩せないはずがないと思い買ってみたらやっぱり！って感じでわずか数ヶ月で見違えました！

お腹はひっこみ、つまめるところはどこにもない！

だがしかし！

顔は青白くなり頬はこけ、当時の友人曰く

「初代ロボコップ主演のピーター・ウェラーみたいだ」

との談！（こちらも検索してみてください）

この辺で結論を言いましょう。

実は高タンパク質食でかつ、低炭水化物食にすれば短期間で劇的なダイエットに成功できます！

もしも、短期間だけ夢を見たいんだというかたならばこれほどに信頼の置けるお墨付きな方法論は他にないと言ってもいいでしょう！

つまり、あの黒光りする「あなたもこうなれる！」のポスターの正体は高タンパク質食のおかげだったというわけです！

もちろん運動は重要な要素ですが、高タンパク質食以外にあんな劇的除脂肪ダイエットは成し遂げられません。

そのからくりも説明しましょう。

怖がらせるつもりはないのですが、高タンパク質と低炭水化物食の組み合わせで痩せる理由は「老化を促進」させるからなのです。

高タンパク質食は確実に老化を促進します。

これはエビエンスレベルが極めて高い話であり、私のリサーチの範囲内で言えば「食欲」と「TOR遺伝子群」から全て説明できます。

この場における「老化の促進」とはすなわち「成長の促進」のことです！

身体が急激にエネルギーを欲するようになるためにあのようなげっそりとした脂肪のない身体が生まれるのです！

まずは「食欲」から。

食欲を突き詰めて研究し角度の高い説明がなされたのはごく最近のことです。

食欲には５つが存在し、高い順でならべると「タンパク質欲求」、「炭水化物欲求」、「脂質欲求」、「ナトリウム欲求」、「カルシウム欲求」となります。

既存の栄養学やその道の専門家は誰もこれに答える事ができませんでしたが、まったくの部外者である二人の昆虫学者がこの回答を出しました。

単細胞生物から霊長類、そして一応人間も含めて全ての動物種で実験し同じ結論を得られています。

そこで得られた恐るべきグラフが「栄養幾何学」です。

縦軸と横軸に炭水化物量とタンパク質量をとり、圧倒的な統計量ではじき出した、「タンパク質量と炭水化物量」をどのように摂取すればどのような結果がもたらされるかを白日のもとに晒した研究結果です。

で、ここで驚きの結果が出てきました！

なんと、高タンパク質食かつ低炭水化物食を摂取した動物はすべての種で軒並み早死したのです！！

そう、「老化の促進」、キレイに言い換えると「成長の促進」によって「見栄えの良い中年の死体」（参考文献文中ママ）になったのです！

逆に、高炭水化物食と低タンパク質食の組み合わせにおいてはすべての種で「寿命」と、いかに若々しく生産的な心身でいられるかの指標である「健康寿命」の両方が軒並み大幅に伸びたのです！

ただし、たとえばバッタの実験では高炭水化物食のバッタは外殻の中身はムッチムチに太っていたそうで・・・（ちゃんと対応策がありますけどね！）。

さて、研究分野は違えど高タンパク質食が「老化の促進」を引き起こす原因をアンチエイジング方面から導き出した研究者もいました。

彼らが導き出したのは「TOR」（”トアー”と発音します。）遺伝子群。

「TOR」がスイッチオンになると「老化を促進」し、スイッチオフにすると「身体を浄化」するモードに入ることが分かっています。

ここまでの説明でわかる人はわかるかと思います。

「TOR」のスイッチを入れるのはタンパク質です！

それも、高タンパク質食になれば「TOR」のスイッチレバーは思いっきり高出力になります！

「TOR」をスイッチオンにすると、糖尿病や骨粗鬆症や認知症や心臓病にまだまだいろいろありますが、老化に特有な病気全ての共通の原因である壊れたタンパク質を体中に撒き散らすことになります！

そして同時にエネルギー消費も激しいので、結果「見栄えの良い中年の死体」が出来上がるというわけです。

さて、まぁそうは言っても痩せられるんだったら一発花を咲かせたいと思うのも人情ですよ！

ちょっとまって！

聴いてください、私のエピソードを。

例の置き換えダイエットの顛末です。

結論ですが、あれ、どうあがいても失敗しますよ。

置き換えダイエットも、白樺湖の黒光りさんのダイエットも本質は同じ「高タンパク質食」によるダイエットです。

「見栄えの良い中年の死体」にまっしぐらのコースです。

しかし、世の中にはこれを続けられる人もいます。

大多数が挫折する中でですね。

では２０～２１歳の頃の下元さんはどうなったのでしょうか？

実は続けられたんですよ。

ゴリゴリ筋トレも有酸素運動もしますし、３食のうち２食を置き換えるなんて言う過激なことも１年以上続けました！

私にとってはもちろん、周囲にとってもそれは奇跡のようでしたし、だからこそやめたくなかったんです。

でも、これっていつまでも続けるんだろうか？

経済的には全然続けられる代物（１袋がコンビニ弁当より安いし栄養価的には完璧でした！）。

では、何が問題だったのか？

さっき上の方で、「食欲」の謎を解き明かしたところで、５つの強力な食欲欲求源を説明しましたね。

一番強い「タンパク質欲求」に次いで記した欲求は何だったでしょうか？

「炭水化物欲求」です！！

そう、この欲求も尋常じゃなく強い！

だから某大手のダイエットプログラムに参加した有名人たちにこれでもかってほどのリバウンド者が出てしまったのもうなずけます。

そして、炭水化物は健康のために絶対に必要な栄養素なのです！

さもなければあなたも「見栄えの良い中年の死体」の仲間入りを果たすことでしょう！！

研究者たちは更に、「AMY1」遺伝子などの進化の過程で手に入れた現代人の特徴を見出しました。

これはデンプンを消化してエネルギーにするための遺伝子です。

さて、遺伝子は持っていける数に限りがあります。

つまり、でんぷん質などの美味しい炭水化物を栄養源にしている現代人がその炭水化物をぬいちゃうと、遺伝子レベルでますます炭水化物が欲しくなってしまう！

だから炭水化物を抜くようなダイエットプログラムに、一般人程度な我々真面目系クズなダイエッターが挑めば破綻します。

では食事内容自体は「高炭水化物×低タンパク質食」でOKってこと？

必ずしもそうじゃないけれど、ダイエットの基本としてはそれが大正解なんです！

しかも、とってもいいお手本がいらっしゃいます。

戦前の沖縄人の食事を見習いましょう！

彼らの食事こそ私の推奨する「高炭水化物×低タンパク質食」の超お手本なんです！

戦前の沖縄人は、黒光りし「あなたもこうなれる！」っと謳い文句を連呼する人たちのようなタンパク質量を摂ることはできていませんでした。

そして葉物野菜とイモ類を中心とした炭水化物を接種していましたが、先の「寿命」も「健康寿命」もすごく長かった！

つまり筋骨隆々としていて、糖尿病とも心臓病とも認知症とも骨粗鬆症とも無縁だった！

「食欲」の実験どおりの結果が出ています！

みなさん、「高タンパク質食」を安易に取り入れるのはやめませんか？

私は「高炭水化物×低タンパク質食」に切り替えても、体格指数（BMI）１９、体脂肪率７％（2021年製家庭用体組成計に基づく）を維持しています。

そのままだと「見栄えの良い中年の死体」にまっしぐらです！

いえ、続けられればですが、大体は遺伝子に深く刻まれた「炭水化物欲求」に負けてひどい結果になっちゃいます。

しかもそれを一人でこなすとなると・・・

ダイエットも同じで、一つの原因だけがあなたを太らせているわけではありません。

そして通説とは違うことが、世間で言われているようなセオリーでダイエットに成功できないからこんなにもダイエットの悩みは尽きない。

あなたは安堵のタメ息を付くことができます！！

なぜなら下元式は成果を出したから、世間で言われているセオリーの間違いを看破したからです！

さぁ、あなたはどうしますか？

同じく結果を出されている下元式の他の仲間に続く道はこちら！