下さん趣味の部屋 「友達はいらない」ー押井守ー 真実を知るためには、世界の半分に嫌われるべきだろう。

嫌われる勇気の話ではない、これは趣味の話。

今日は下さん趣味の部屋コーナー。

今日のお題は、マイナー映画の帝王「押井守」を語るぞー!

世間の殆どの人は知らない、知る人ぞ知る嫌なことしか言わないオヤジ。

あの宮崎駿と、会えばいつでも喧嘩腰で大激論する仲だけど、その作風は真逆。

ジブリの作品が夢ならば、押井守の作品はすべてが現実。

初期ファイナルファンタジーメインアーティストの天野喜孝さんの美麗なデザインが動きまくる傑作

『けして丘にたどり着くことのなかったノアの箱舟。夢を見続ける鳥と、そしてその玉子を抱える少女。けして割りたくはなかった、しかし、割ってみなければ何が入っているかはわからない。少女は溺れ、やがて夢の中の住人たちに序される。少女は、大人になったのだ。』

これは下さん解釈ですが、インターネットへのアクセスも脳科学もそこまで発達していなかった時代にここまで先験的作品を、古典と文学の圧倒的教養だけで作り上げた押井守氏の生得的IQはいかばかりなのでしょうか?

脳は、現実とファンタジーの区別が付きません。

そして、現実とは不確実性が働く世界であり、夢を見るのもいいけれど、なんどもその殻を打ち破っていかなければ少女は少女のままである。

おとなになりなさい、他社と社会との折衝を何度も経験しなさい、それがドラマであり、人生というものです、それが押井氏の作品に通奏低音するテーゼだと僕は考えます。

養老孟司先生との対談。

人はものごとを見たいようにしか見ない、聞きたいようにしか聞かない。

眼の前の情報は真実なのか?

スタンダードとされる尺度が一本化していき、実質、日本は一神教の国になりつつあるという養老先生の卓見に危機を感じずにいられません。

作家、佐藤優氏の「国家と資本主義 支配の構造」にも在る通り、たとえば日本への愛や日本に住まう人々への愛は、実は国家による作為的情報操作に拠るところが極めて大きく、けして自然発生的ではないのです。

「天使のたまご」作中には、地面や壁を泳ぐ魚の影を狩る銛をもった大人たちが退去するシーンがありますが、「魚なんてどこにもいないのに」という少女の独白は彼らの耳に届かない。

吉本隆明 - Wikipedia

「共同幻想論」著者、吉本隆明、作家吉本ばななさんのお父さんですね。

左派を自称しながら、その実、だれよりも右派について語った詩人はこのような言葉を残しています。

「真実を言えば、世界の半分を凍らせる。」

僕らの言葉は誰にも届かない。

押井守作品中になんどもその引用があり、オルテガイゼットの「大衆の反逆」を思い出さずに入られません。

Amazon.co.jp: 日本教の社会学 eBook : 山本七平, 小室直樹: 本

さて、こちらは碩学の二人、これからの日本社会を予言していた賢者の本です。

押井守氏は言います。

日本人は本質論が出来ない、論理を無視し始める、ある閾値を超えると途端に思考が停止する。

これを、小室山本両氏は、「実体語」と「空体語」を用いて独自の説をもとに説明します。

押井守が作中で喝破するように、日本人は「こうなったらいいのにな」でしか思考しない、それが「空体語」。

多民族に絶滅させられたり凌辱の限りをつくされた歴史のある民族(日本以外の殆どの国々)の文明では「こうなったらどうしよう」から思考が始まるが、これは「実体語」的。

日本は「空気」が支配し、それが無神論無宗教であるはずの「見えざる日本教」とも言うべき宗教の本質である。

その「空気」は、ときに太平洋戦争に駆り立て、ときに代理戦争時代の仮初の平和を感受させ、ときに宗教テロ集団が発生するほどにきな臭い時代を作り上げ、やがてすべてをなし崩しにする。

「空体語」と「実体語」のバランスが大きく崩れたとき、今の「空気」はすべてなし崩しにされ、またリセットされる。

それがこの国の文化であると、それぞれが別の時期、別の場所で同じ結論に至ったのですよ。

シンプルで合理的な人生設計 | 橘玲 |本 | 通販 | Amazon

こちら、残酷シリーズで有名な橘玲氏の最新刊。

真実が嫌いな方は消しって読めないけれど、潜りでもない限り読書家で知らぬ人はおりません。

なぜこの本を紹介したのかというと、要約が極端すぎますが、やはりというかなんというか、友達っていらないよね、幻想だよねということが端的にまとめられています。

脳科学、統計心理学、科学という批判的合理主義思考的理性の結論は、押井守の主張をまた一つ確固たるものにしました。

押井守は言います。

「友だちはいらない。仕事をしろ。仕事仲間がいればいい。孤独はよくない。走れメロスは太宰治の恣意的嘘。誰も彼もが友達というファンタジーを追いかけるのは、それが嘘だから。僕らの仕事ってなんだか分かる?嘘を売るのが仕事なんだよ。なんで売れるのかって?お金を出してでも嘘を見たい、それが大衆の心理だから。」

押井守 - Wikipedia

『どんな夢を見るのも貴方の自由だが、現実もまた記憶に拠る造物ならば、夢を見るものの責任というものがあるでしょう。

それを自覚できるのが大人だと思います。』

↑誰の言葉か分かりますか?え、わかんないって!?学のねぇやつだ!!

・・・

オレの言葉だ!(シンドケ)

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投稿者: 下元詔史

こんにちは。 下元詔史と申します。 代謝回路や報酬系回路を操ることで、運動嫌いでズボラ、炭水化物大好きで食後のメロンパンは絶対に欠かせないあなたでも痩せていく。 ニキビだらけになったり、リバウンドしたり、生涯こんなつらい習慣を続けてまでダイエットしたくない・・・でも痩せたい! そんな自分に似た、もとピザデブでも腹筋バキバキ・四肢キレキレをコスパ、タイパ良く達成・維持できてしまう変わり種ダイエット・美容・アンチエイジングクラスを主催しています。 なんと私、13歳・・・中2でほぼ体重100キロもありました!! 小2までは活発な腕白小僧で、運動会では2年連続リレー選手を任されたほど運動能力もあったのですが、8歳から20歳までを肥満体型で過ごすことになってしまいました。 気にしないように努めているといつのまにか態度にまでそれが現れるようになり、強がってはいても自分の体型が原因で引け目を感じない日はありません。 いろいろなことが裏目に出ては、しんどい思いをした日々でした。 やがて一念発起してダイエットに励むも、一時の成功を収めては太るを繰り返したのはみなさんとおそらくは同じでしょう。 今の大成功、ずっとむりなく、毎日の食事を楽しくとりながら出来るダイエットはアンチエイジングメソッドの構築中の偶然の産物でした。 そこでよくよくわかったことは、あなたの遺伝子にとってあなたが老化して死んでいくことと同じくらいに、あなたが太ってしまうことを全く気にもとめていないということでした! 流行りのパレオダイエットでは、原始人は太っていなかったと主張していますが、それは間違いです! 人が他の霊長類(サル)から分化して以来、人類が太りやすいのは当然のメカニズムだったのです。 つまり、痩せるというのは遺伝子に逆らうこと。 痩せるには遺伝子の仕組みを逆手に取らなければならないのです! もしもこれら事実が世間の常識として広まれば、多くの人が私のような暗黒の思春期(笑)や引け目を感じる思いを拭い去ることが出来るでしょう。 素敵な貴方への入り口を、輝く貴方だけのステージへ臨むために・・・ 下元式ダイエット・下元式アンチエイジングメソッドを手にして欲しい! さぁ、一緒に幸せを掴みませんか? 「待て、しかして希望せよ!」 代表 下元詔史

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